メモを取ることには、どういう意味があるのですか?

ご質問

メモを取ることには、どういう意味があるのですか?

お答え

内観道場で『内観』を行う場合は、面接によって調べた内容を何回も聞いて頂けるのでメモを取らなくても『内観』を進めていけます。ところが、独習で『内観』をする場合は、簡単なメモを取りながら進めていかないと、どうどうめぐりをしてしまったり、母親をしているのに、他の人が出てきてその人のことが気になったりして、何をしているのか解らなくなってしまう方が多いので、私のところでは、メモを取って頂いております。

書くことによって何をどこまで思い出したかがはっきりとし、心の中が整理されていきます。さらに書いたことを読み返したり、空白を埋めようと努力したりすることで、思い出す作用が触発されるのです。

細かく描写する必要はありません。箇条書きでメモ程度でいいですから、書いていただくことによって、心の中が整理され、思い出しやすくなるのです。同じ方について二度目に行うときも、同じメモに書き足していくようにしますと、一回目では思い出せなかったことが、かなり思い出されていくことをはっきりと確認されることでしょう。

もっと効率的に進めたいという方は、内観専用のノートを作って、あらかじめ、自分が思い出そうとしている頃の時代背景を書いておくといいでしょう。

セミナーに参加された受講生の中には、当時流行していた音楽を聞いて、昔のことを次々に思い出した、という方もいらっしゃいました。