いくら瞑想をしても、鮮明なイメージが湧いてこないのですが?

ご質問

いくら瞑想をしても、鮮明なイメージが湧いてこないのですが?

お答え

最初の頃は、はっきりとした記憶を追及する必要はありません。例えば、こういう事実があったのだから、こういう世話をしていただろうという、推測を交えても構わないのです。特に、思春期の頃は自分のことや友人などを含む自分自身のことが頭でいっぱいになって、ご両親の存在など、無視している場合が多いのです。ですから記憶が欠けた部分は、『多分、こうだっただろう』という想像で埋めざるを得ないでしょう。けれども、そのような作業を進めているうちに、だんだんと記憶が鮮明になっていくのです。

ご両親が健在な方は、直接電話で聞いてみるというのも一つの手段です。たいていの場合、親御さんは思い出すことのきっかけになるようなことを教えてくれる筈です。それを聞いてメモを取り、記憶の助けにするといいでしょう。

また、五歳ごとに区切って五歳ごとに区切って内観を誘導させていただいているのは、あくまでも思い出すきっかけを掴みやすくするためです。あなたが思い出した記憶が、何歳の頃のものなのかを追及するためではありません。思い出したことをきっかけにして、そのときの母親の思いや、どういう風にあなたを愛してくださったかを、感じ取ることが出来れば、それでいいのです。